DOMDocument::registerNodeClass

(PHP 5 >= 5.2.0, PHP 7)

DOMDocument::registerNodeClass基底ノード型を作成する際に使用する拡張クラスを登録する

説明

public DOMDocument::registerNodeClass ( string $baseclass , string $extendedclass ) : bool

このメソッドにより、独自に拡張した DOM クラスを登録することができます。 これを、後で PHP DOM 拡張モジュールで使用します。

このメソッドは、DOM の標準にはないものです。

パラメータ

baseclass

拡張したい DOM クラス。クラス名の一覧は、 この章の導入部にあります。

extendedclass

拡張したクラスの名前。NULL を渡した場合は、 それまでに baseclass を拡張して作成したすべてのクラスが削除されます。

返り値

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

変更履歴

バージョン 説明
5.2.2 5.2.2 より前のバージョンでは、同一の baseclass を継承した新しいクラスを登録する際には、以前に登録されていた extendedclass の登録を解除する必要がありました。

例1 新しいメソッドを DOMElement に追加し、コードを書きやすくする

<?php

class myElement extends DOMElement {
   function 
appendElement($name) { 
      return 
$this->appendChild(new myElement($name));
   }
}

class 
myDocument extends DOMDocument {
   function 
setRoot($name) { 
      return 
$this->appendChild(new myElement($name));
   }
}

$doc = new myDocument();
$doc->registerNodeClass('DOMElement''myElement');

// これ以降、他の要素への要素の追加が一回のメソッドコールでできるようになります!
$root $doc->setRoot('root');
$child $root->appendElement('child');
$child->setAttribute('foo''bar');

echo 
$doc->saveXML();

?>

上の例の出力は以下となります。

<?xml version="1.0"?>
<root><child foo="bar"/></root>

例2 カスタムクラス形式での要素の取得

<?php
class myElement extends DOMElement {
    public function 
__toString() {
        return 
$this->nodeValue;
    }
}

$doc = new DOMDocument;
$doc->loadXML("<root><element><child>text in child</child></element></root>");
$doc->registerNodeClass("DOMElement""myElement");

$element $doc->getElementsByTagName("child")->item(0);
var_dump(get_class($element));

// __toString メソッドの助けを借ります..
echo $element;
?>

上の例の出力は以下となります。

string(9) "myElement"
text in child

例3 オーナードキュメントの取得

自作の DOMDocument インスタンスを作成すると、 ownerDocument プロパティが作成元のクラスを指すようになります。 つまり DOMDocumentDOMDocument::registerNodeClass() を使う必要はない (実際、使えない) ということです。

<?php
class myDOMDocument extends DOMDocument {
}

class 
myOtherDOMDocument extends DOMDocument {
}

// XML から myDOMDocument を作成します
$doc = new myDOMDocument;
$doc->loadXML("<root><element><child>text in child</child></element></root>");

$child $doc->getElementsByTagName("child")->item(0);

// このノードの現在のオーナーは myDOMDocument です
var_dump(get_class($child->ownerDocument));

// ノードを myDOMDocument からインポートします
$newdoc = new myOtherDOMDocument;
$child $newdoc->importNode($child);

// ノードの新しいオーナーは myOtherDOMDocument に変わりました
var_dump(get_class($child->ownerDocument));
?>

上の例の出力は以下となります。

string(13) "myDOMDocument"
string(18) "myOtherDOMDocument"