empty

(PHP 4, PHP 5, PHP 7)

empty変数が空であるかどうかを検査する

説明

empty ( mixed $var ) : bool

変数が空であるかどうかを検査します。 変数が空であるとみなされるのは、変数が存在しない場合や 変数の値が FALSE に等しい場合です。 empty() は、変数が存在しない場合でも警告を発しません。

パラメータ

var

チェックする変数

注意:

PHP 5.5 より前のバージョンでは、empty() がサポートするのは変数だけです。 それ以外の値をチェックするとパースエラーになります。つまり、 empty(trim($name)) は動作しません。かわりに trim($name) == false を使います。

変数が存在しなくても警告は発生しません。 つまり、empty() は本質的に !isset($var) || $var == false と同じことを簡潔に記述しているだけです。

返り値

var が存在し、かつその値が空や0でなければ FALSE を返します。 それ以外の場合は TRUE を返します。

次のような値は空であるとみなされます。

  • "" (空文字列)
  • 0 (整数 の 0)
  • 0.0 (浮動小数点数の 0)
  • "0" (文字列 の 0)
  • NULL
  • FALSE
  • array() (空の配列)

変更履歴

バージョン 説明
5.5.0

empty() が、変数だけではなく式にも対応するようになりました。 variables.

5.4.0

文字列のオフセットに非数値を指定した場合は TRUE を返すようになりました。

例1 簡単な empty() / isset() の比較

<?php
$var 
0;

// $var が空なのでtrueと評価されます
if (empty($var)) {
    echo 
'$var is either 0, empty, or not set at all';
}

// $var が設定されているのでtrueと評価されます
if (isset($var)) {
    echo 
'$var is set even though it is empty';
}
?>

例2 文字列のオフセットに対する empty()

PHP 5.4 以降では、文字列内でのオフセット指定を渡したときの empty() の挙動が変わりました。

<?php
$expected_array_got_string 
'somestring';
var_dump(empty($expected_array_got_string['some_key']));
var_dump(empty($expected_array_got_string[0]));
var_dump(empty($expected_array_got_string['0']));
var_dump(empty($expected_array_got_string[0.5]));
var_dump(empty($expected_array_got_string['0.5']));
var_dump(empty($expected_array_got_string['0 Mostel']));
?>

上の例の PHP 5.3 での出力は、このようになります。

bool(false)
bool(false)
bool(false)
bool(false)
bool(false)
bool(false)

上の例の PHP 5.4 での出力は、このようになります。

bool(true)
bool(false)
bool(false)
bool(false)
bool(true)
bool(true)

注意

注意: これは、関数ではなく 言語構造のため、可変関数 を用いて コールすることはできません。

注意:

オブジェクトのアクセス不能なプロパティに対して empty() を使用した場合は、もしオーバーロードメソッド __isset() が宣言されていればそれをコールします。

参考

  • isset() - 変数がセットされていること、そして NULL でないことを検査する
  • __isset()
  • unset() - 指定した変数の割当を解除する
  • array_key_exists() - 指定したキーまたは添字が配列にあるかどうかを調べる
  • count() - 変数に含まれるすべての要素、 あるいはオブジェクトに含まれる何かの数を数える
  • strlen() - 文字列の長さを得る
  • PHP 型の比較表