INIファイル の扱いに関する変更

PHP 5.3.0 はパフォーマンスが大きく向上しました。そして構文解析や構文の新機能があります。

  • 標準の php.ini ファイルは再び整理され、名前が変更されました。 php.ini-development ファイルには開発環境で推奨される設定があります。 php.ini-production は本番環境向けに設定されています。
  • [PATH=/opt/httpd/www.example.com/][HOST=www.example.com] という特別なセクションをサポートしました。 このセクションに置かれたディレクティブは、 実行時やユーザー定義のiniファイルで上書きすることができません。 詳しい情報は こちら を参照してください。
  • zend_extension_debugzend_extension_debug_ts そして zend_extension_ts ディレクティブが削除されました。代替として zend_extension をすべてのZend拡張機能をロードするのに使ってください。
  • zend.ze1_compatibility_mode ディレクティブは削除されました。 このディレクティブをONにしていると、E_ERROR エラーが起動時に発生します。
  • extension ディレクティブを使ってロードするモジュールをフルパスで指定できるようになりました。 directive.
  • php.ini ファイルのほとんどすべての場所で "ini-variables" の形式が使えるようになりました。
  • 実行時に open_basedir の制限をより厳しくできるようになりました。 また、このディレクティブは PHP_INI_ALL になりました。
  • INI オプションの配列で 数値とアルファベットが混じった値が使えるようになりました。
  • get_cfg_var() 関数は "配列の" INIオプションを返せるようになりました。
  • メールに関するディレクティブ mail.add_x_header および mail.log が追加されました。

新しく追加された iniディレクティブ は以下の通りです。

  • user_ini.filenameuser_ini.cache_ttl が追加されました。これは、 ユーザー定義 INI ファイル用のものです。
  • exit_on_timeout が追加されました。 これは、PHP でタイムアウトが発生したときに Apache 1.x の子プロセスを終了させるものです。
  • mbstring.http_output_conv_mimetype が追加されました。 このディレクティブは mb_output_handler() 関数が呼び出された場合に使う Content-Type の正規表現パターンを指定します。
  • request_order ディレクティブが追加されました。 これはどのリクエストオプションを $_REQUEST 変数で正確に利用可能にすべきかを指定します。

デフォルト値が変更された ini ディレクティブは以下の通りです。